釣り歴の長い中級者以上の方であれば当たり前と思われるかもしれませんが、これから釣りを始めようとしている初心者にとってはもっと早く知りたかったという事が結構あります。
そんな方のために筆者が実際に使ってみて、買ってよかったなと思う釣具を31点紹介します。
あくまで初心者目線での道具になるので、その点はご了承ください。
買ってよかった釣具_収納ボックス
釣具が増えてくると収納するものが必要になりますが、使いやすさを考えると何を選ぶかが重要です。
筆者も色々試してみたのですが、今のところ以下の収納ボックスに落ち着いています。
◾️ルアー収納ボックス①
ルアーの収納ボックスは色々なものがありますが、こちらの良い点としてはケース全体がクリアなので中のものが確認しやすいのと、ケース内部が3つにわかれており、整理がしやすいという点です。大きめの仕切り2箇所は120mm程度のルアーが4つ程度収まるので、大きめのシンキングペンシルやワームを入れて使っています。また、小さい収納箇所には100mm程度のシンキングペンシルやメタルジグなどが入るので、これ一つで色々なルアーを整理して収納する事が可能です。
◾️ルアー収納ボックス②
最初に紹介した収納ボックスとは違い仕切りがないタイプです。ルアーを収納するのに苦労するのがサイズの違いで、仕切りがあるものは大きめのルアーが入らないという問題が起こります。しかし、こちらには140mm以上の大きめのルアーにも対応しているので、色々なサイズのルアーをまとめて収納するのに便利です。また、ライフジャケットのポケットにも収納できるサイズなのでサーフをランガンするような釣りにも使いやすいと思います。
◾️スナップ収納ケース
スナップやスプリットリングなど細かいものを収納するのに便利なケースです。以前は100均のものを使っていましたが、蓋が開いて中身が散乱してしまう事があったので、しっかりしたのもに買い換えました。こちらのケースは二つ折りのタイプで、作りもしっかりしているので蓋が開く心配もありません。サイズ(厚み)が2種類ありますが、おすすめなのは薄型のタイプです。
◾️釣具収納ボックス
釣りを続けていると道具が増えてきて収納するボックスが必要になります。ホームセンターに売っているようなもので代用もできますが、釣り場に持ち運ぶことを考えると専用のボックスを一つ持っておくと良いと思います。VS-7090Nは程よい大きさで、自宅での釣具収納と外への持ち出しを両立できるサイズになります。また、このシリーズはカスタムパーツが豊富でサイドにロッドホルダーやドリンクホルダーなどを付けられるので、堤防や管理釣り場で使うのにも便利です。
◾️釣具収納ボックス
こちらはホームセンターでも売っている工具などをいれるボックスです。VS-7090Nより少し大きいサイズになるので自宅用の収納ボックスにちょうど良いと思います。また、価格も釣具専用のものに比べて格安なので追加で購入してもお財布に優しいのがグッドポイント!
買ってよかった釣具_小物
釣りをするのに最低限あった方が良い小物とあったら便利な小物をピックアップして紹介します。
最低限必要な道具
◾️シャープナー
針先が鈍ると釣果にも影響するので、一つは持っておきたいアイテムです。基本的には釣り場で使うものになるので、コンパクトな方が良いですがあまり小さすぎると使いにくいので、扱いやすいサイズを選ぶと良いと思います。
◾️PE用のハサミ
刃物の町関市の匠が一丁一丁、刃に合わせて調整してネジ止めを行うことでPEも張らずにスパスパ斬れる鋭い切れ味になっています。また、高硬度に熱処理したステンレス刃物鋼を採用しているので、切味が長持ちするのも特徴です。少し価格が高いのが難点ですが、買い換えずに使うと考えると最初から良いものを選んでおくのもありだと思います。
◾️ラインカッター
筆者が使っているのはスミスの別のラインカッターになるのですが、廃盤のため同じメーカーのものを記載しています。どのラインカッターでも良いと思いますが、使いやすさを考えるとメーカー品が良いと思います。
◾️プライヤー
スプリットリングを開いたり、魚にかかったフックを外すのに使える道具です。こちらは120mm前後のルアーに使われる#1〜#5のスプリットリングに対応しています。価格もそれほど高くなく、メンテナンスをしっかりすれば長く使えるのでおすすめです。
◾️ランディングネット
ランディングネットとジョイント(ネットをL字に折り曲げる器具)がセットになったお得な商品です。
筆者は35cmのものを購入して50cmオーバーのヒラメをなんとか入れることは出来ましたが、あまり余裕はなかったので大物を狙うなら大きめのサイズを選んだ方が良いと思います。
◾️フィッシュグリップ
初心者が手を出すにはちょっと高いと思いますが、安いものを購入して買い替えるのが嫌だったので初めからしっかりしたものを選びました。特徴はなんと言ってもその軽さで重量は96gと携帯していても気にまりません。プロのアングラーも愛用しており、耐久性についても問題ないとの評価なので、長く使うことを考えると選択肢の一つとして入れるのもありだと思います。
オーシャングリップ単品でも使えるのですが、50cmオーバーのヒラメを釣った際に暴れて危うく落としてしまいそうになったので、ハンドルアシストも購入しました。こちらはオーシャングリップの後ろに接続することで、魚が暴れてもいなしてくれるパーツです。実際に使ってみると魚をつかんだ時の安定感が全然違ったので追加購入して良かった商品です。
◾️ロッド用ワックス
パックロッドの接続分は精密に加工されているので、ピッタリとハマるようにできています。
しかし、一度接続すると外すのが大変なので、なかなか外れないからといって力任せにやってしまうと破損につながる場合もあります。また、無理やりロッドを接続するとカーボン部分が削れてしまうのでロッドの寿命を縮めてしまうことにもなります。こちらのワックスは、接続部分の摩耗を防ぎ、抜き差しする際の固着も解消してくれるので、パックロッドを使うなら絶対に買っておいた方が良い商品です(まさに神アイテム)
あったら便利な道具
◾️防寒手袋
冬の釣りで活躍してくれるのがフィッシンググローブです。こちらは親指、人差し指、中指の3箇所に指を出せる穴が空いていて、ルアーを交換する時などに手袋を脱がずに使えるのが便利です。ただし、ベイトリールでは着水時のバックラッシュを防ぐためスプールを指で抑えるので、その際に海水が手袋に付着して濡れてしまうのがデメリットだと思います。何も着けていないよりは断然暖かいので、あった方が良いアイテムです。
◾️アニサキスライト
アニサキスの怖いところは食べてしまった場合の腹痛はもちろんですが、アレルギー反応が出た場合、死んだ状態のアニサキスを食べてもアレルギー反応が出る可能性があることです。
最悪の場合お寿司を一生食べられなくなるかもしれないので、釣った魚を刺身で食べるなら準備しておいた方が良い商品だと思います。Amazonなどで格安のライトが売っていますが、アニサキスに反応しない(見つけにくい)ものもあるため、実績のある商品を選んだ方が良いと思います。
ちなみにこちらのライトを使ってみて思ったのは、明るい場所でもしっかりと照らしてくれるのでアニサキスがいたらおそらく見つけられるであろうといった感想です。
気になる方はYouTubeで検索していただけると実際使っている動画が出てくるので参考にしてみてください。
◾️バッカン
サーフでウェーダーを着て釣りをすると、濡れた靴やウェーダーの持ち帰りに困ります。
今までは買い物袋に入れて持ち運んでいましたが、毎回買い物袋を準備するのも面倒なのでバッカンを購入しました。通常は撒き餌などを入れたり、釣った魚を入れておくのに使いますが防水性が高いので濡れたものを入れておくには最適な道具だと思います。
また、筆者は、バッカンを持ち帰ったらそのまま水を張って靴を洗ったり、ウェーダーを洗うのにも使っています(ついでに手洗いが必要な洗濯にも使っています)
◾️フックキーパー
ルアーのフックをマグネットに付けて固定するアイテム。あまり期待をしていなかったのですが、実際に使ってみると30gまでのルアーであればかなりしっかりとくっつくので、引っ掛けるタイプのフックキーパーより断然使いやすいと感じました。海釣りのライトゲームや渓流釣りにはかなりおすすめのアイテムです。
買ってよかった釣具_メンテナンス用品
釣りをしていると必要になってくるメンテナンス用品。
何を使ったら良いのかわからないと思いますので、日常的なメンテナンス必要な道具を紹介します。
◾️メンテナンスオイル&グリス(ダイワ)
元々はシマノのグリスをダイワのベイトリールに使っていましたが、巻き心地に違和感を感じたためダイワ専用の商品を購入しました。使ってみた感想としては、シマノよりダイワの方がグリスの粘度が高く、巻き心地も滑らかに感じましたが、少し放置した状態で使うと巻き始めは結構重くなるといった印象です。ただし、グリスが馴染めば問題ないのでやはり専用のメーカー品を使った方が良いと思います。
◾️メンテナンスグリス(ダイワ)
ベイトリールのウォームシャフト等の防錆・潤滑剤として使用するグリスです。
使用する場所が限られるため、必須のものではありませんがリールの巻心地にも影響するので、あった方が快適に釣りを楽しめます。
◾️メンテナンスオイル&グリス(シマノ)
シマノのメンテナンス動画などをみると、日常で使うオイルとしてはこのセットのみで良いようです。
また、シマノのリールは他社のオイルやグリスを使って不具合が出た場合サポート対象外となるようなので、日頃のメンテナンスから専用のオイルを使っておいた方が良いと思います。
◾️プラスドライバー
ベイトリールのメンテナンスに必要な工具にプラスドライバーがあります。
ドライバーのサイズは#1を多用するので、とりあえずこのサイズを買っておけば問題ありません。
しかし安いものやサイズが合わないとネジがナメてしまうので、メーカー品を購入するのが良いと思います。ヴェラのプラスドライバーはネジとの接触面にズレ防止の加工(ギザギザ)がされているため、ネジがナメてしまうリスクを軽減できます。
◾️マイナスドライバー
シマノのベイトリールのメンテナンス(DCユニットへの注油)にはマイナスドライバーが必要です。
サイズは-5.5で問題ありませんが、工具メーカーの商品を選んだ方が間違い無いと思います。
買ってよかった釣具_消耗品
釣りを続けていると必ずライン(糸)や針などの交換が必要になります。
あまり安すぎるものを買うと釣果に影響したり、すぐにダメになってしまうのである程度品質の良いものを選んだ方が良いと思います。ただし、出来れば安く抑えたいものではあるので、徳用などを購入するのも一つの手だと思います。
◾️PEライン
他社の製品もいくつか使いましたが、エックスブレイドはPEの号数に対して細くできている割に強度が高いのが特徴だと思います。また、PEのコーティングも結構強いので長く使えます。
スプールにもよりますが、300mのものであれば150mで2回使う事ができるので、よく使う号数などがわかっていればまとめて購入するとお得です。
◾️ショックリーダー
実際に魚にどのように見えているかはわかりませんが、商品ページには魚がラインにぶつかる動画があるので、普通のリーダーを使うよりは釣果に影響はありそうです。
価格も他に比べて高いということもないので、試しに使ってみていただくのも良いかと思います。
◾️フック
ルアーが増えてくるとフックの交換も必要になるので釣りを続けるなら必須のアイテム。
ただし、大きめのルアーだとフックを3本使うものが多く、交換するにもお金がかかります。
BKKのフックは海外製ではありますが、釣り人からの評価も高く安く手に入れられるので、コストを抑えたい方にはおすすめです。
◾️スナップ
ルアーの交換がワンタッチで手軽に行えるスナップです。
120mm程度のルアーを使うなら#2のサイズがちょうど良いと思います。逆に#1だとサイズが小さすぎるので、渓流用のルアーなど小さものを使うなら別のスナップにした方が良いと思います。釣具店では品切れになっている事が多いので、ネットでまとめて購入するのもおすすめです。
買ってよかった釣具_ロッドとリール
ロッドやリールは釣りたい魚種によって揃えるものが変わるので筆者が使っているものはあくまで一例ですが、この2本を持っていれば大抵の釣りに対応できるかと思います。
また、リールについてはある程度良いものを使った方が快適に釣りができ、作りもしっかりしているので、買い替えなどがない分コスパは良いかと思います。
◾️テレスコロッド
海釣り用として初めて購入したのが、ベイトロッド専門メーカーのフッシュマンのロッドです。
元々は渓流釣りの延長で、湖でトラウトを釣るために購入しましたが、バーサタイルな仕様(色々な釣りに対応できる)のため、サーフでのヒラメ釣りや堤防での五目釣りなどで使っています。
テレスコロッド(振り出し竿)ということもあり、リールを付けたまま持ち運べるので、さっと釣りをしたい場面などでは重宝します。
また、ベイトリール専門メーカーのロッドということもあり、伸ばした状態での繋ぎ目に違和感がなく1ピースのロッドのような仕上がりになっています。
ロッドの表面はアンサンドフィニッシュ(磨かない)という処理をしているため、堤防などで少し擦ったぐらいでは傷が付きにくく、粘り腰のため急なテンションがかかったとしても折れにくい作りになっています。
少し価格は高いと感じるかもしれませんが、ロッドの扱いに慣れていない初心者の方にこそおすすめしたいロッドです。
◾️パックロッド
3ピースのパックロッドで筆者は主にサーフでのヒラメ釣りに使っています。
特徴は3ピースによる携帯製の高さと、高弾性のカーボンを用いた「張りがあるのにしなやか」なロッドのためルアーの遠投性能に長けています。
サーフでの使用はもちろんですが、磯や湖といったフィールドでも使えるのでBeamsXpan7.10LHTSと使い分ければ、多くの魚種に対応できると思います。
ルアーウェイトは8〜50gと幅広いルアーを扱えますが、初心者であれば20〜40gのルアーが気持ちよくキャストできます。
価格は高級ロッドの部類に入るので、本格的に釣りを始めようと思った際に検討いただくのが良いかと思います。
◾️ベイトリール(ダイワ)
チニング(黒鯛釣り)に特化したリールのため、PEの0.6〜0.8号など細糸を使った釣りに向いているリールです。「FishmanのBamsXpan7.10LHTS」に適合ルアーウェイト(3.5g~28g)が近いため、湖や中規模河川でのトラウトフィッシング用に購入しましたが、スプールを交換して海釣りでも利用しています。
シルバーウルフSVTW用に購入したスプールです。
商品ページの対象機種にはシルバーウルフは含まれていないため、自己責任での購入となりますが、筆者が使っている限り問題なくMAG Z BOOST(ブレーキシステム)も機能しています。
リールを買い足さずスプールだけ変えて別の使い方ができるのはダイワならではなので、色々試してみるのもありかと思います。
◾️ベイトリール(シマノ)
DCブレーキ(電子制御)を搭載したシマノのフラッグシップモデルのベイトリールです。
筆者がこの高級リールを購入した理由は、バックラッシュによるルアーロストを減らすためです。
というのも、海釣りを初めて数ヶ月で5つ以上のルアーをロストしており、その多くがキャスト時の高切れによるものだったからです。
100均のルアーであれば、それほど懐も痛みませんが、1つ1,500円〜2,000円もするルアーをロストすると精神的にもやられてしまいます。(かっ飛び棒とモンスターショット95が連続で海のモクズになった時はショックが大きすぎてその後釣りになりませんでした)
実際に使ってみた感想としては、普段であればバックラッシュしてしまうミスキャストでもなんとか踏みとどまってくれるので、DCブレーキの優秀さに感動しました。
ブレーキの設定も使用するラインごとに割り振られており、色々試してみたくなる楽しさもGood!
総合的には非常に満足しておりダイワのリールと比べて良い点も多いのですが、ドラグサウンドがないのとスプールを外す際にプラスドライバーが必要なのが残念なポイントです。(ネジがナメたらスプールが外せなくなる恐怖)
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