【渓流ベイトフィネス】渓流釣り初心者でも扱いやすいリールとロッドの組み合わせ_選んだ理由も詳しく解説

筆者は渓流釣りを始めて2年目の初心者ですが、キャンプ道具のレビュー記事やYouTubeの動画を配信しているため、道具のレビューについては多少知識があります。

また、元々は海釣りを3年ほどしていたので釣りの基礎的な知識は持ち合わせています。

なので、全くの素人というわけではないのですが、渓流でルアーを使った釣りは初めてなので、道具を揃えるところから始めました。

そんな筆者が色々な情報を見て初めての1本に選んだロッドとリールについて、詳しく解説していきます。

初心者は道具に頼るべき?

初心者だから安いものを購入して試してみるという方法も悪くはないと思いますが、筆者が渓流釣りを始めて痛烈に感じたのは、初心者こそ道具に頼るべきという事です。

なぜ、初心者こそ道具に頼るべきと思ったのかと言うと、渓流釣りを始めた1年目(テンカラ)で、全く釣果が伸びなかったから。

ちなみにテンカラというのはシンプルフライフィッシングとも言われており、簡単な道具を使った日本古来の釣り方です。

テンカラは安い竿と毛鉤があれば誰でも簡単に始められる釣りなのですが、道具がシンプルなので釣果を上げるにはそれなりの技術と経験が必要です。

ちなみに筆者がテンカラを始めた1年目は、釣りをしている時間と同じくらい絡まった糸を解いていました(涙)

こういったトラブルに時間を使ってしまうと、釣りをしている時間が削られてしまい、釣りに行きたいという気持ちも半減していしまいます(実際にルアーに変えてから釣りに行く回数が増えました)

このような経験からルアー釣りを始める際にはトラブルを起こしにくい道具を基準に選ぶことにしました。

トラブルの少ないルアーを選ぶ

テンカラ釣りでの経験も踏まえ、ルアーを選ぶ基準は初心者でも扱いが簡単でトラブルが少ないものにしました。

上記の2点を考えた時に、スピニングリールとベイトリールのどちらを選ぼうか迷ったのですが、結果としてベイトリールを選ぶことにしました。

理由はスピニングよりベイトの方が成長速度が速いという点と、単純に使って見たかったからです。
(最終的にはどちらを使っても技術的には変わりません)

また、ベイトリールを選ぶ際に注意したことは、バックラッシュをしにくい機種であることです。
(ここが最大のポイント)

バックラッシュとはスプールが回りすぎて余分な糸が出て絡むこと

ベイトリールはその特性上バックラッシュをしやすいリールです。

昔に比べるとかなりバックラッシュしにくくなったそうですが、それでも扱いを間違えるとすぐにバックラッシュをします。

初心者がバックラッシュをしまくってたら釣りどころではありません。
(糸を解くのに時間を使って釣りに集中できない)

初心者が扱いやすくバックラッシュもしにくいリール。
そんな都合の良いリールがあるのかと思いましたが、色々な動画やレビューを見てこれに決めました。

シルバークリークエアTWストリームカスタム(以下SCエアTW)は「渓流ベイトフィネスアングラーに向けたカスタマイズを施した特別仕様機」という謳い文句にある通り、渓流専用のベイトリールです。

ダイワのAIRシリーズは他にもたくさんあるのですが、こちらの機種の最大の特徴はバックラッシュしにくいという事です。

なぜ、バックラッシュしにくいのかというと、「ストリームトラウトブレーキチューン」という従来とは違ったブレーキシステムを使っているからです。

従来のAIRブレーキシステムは超ショートキャストや極めて小さい入力のキャストでは、インダクトローターは作動しないことがあるのですが、こちらは固定式のためしっかりとブレーキが効くようになっています。

実際に1シーズン使ってみましたが、相当下手な事をしない限りバックラッシュはしませんでした。
(さすがに全くしないというわけではないのですが、したとしても致命的な状態にはなりにくい)

そう感じたのは別のリールを購入してからです。

SCエアTWの次に購入したのは、同じくダイワのアルファスエアTW(以下アルファス)。

こちらも同程度のリールなのですが、SCエアTWとの最大の違いはブレーキシステム。

SCエアTWのインダクトローター固定式に対して、アルファスはマグブレーキを使っています。

どちらもバックラッシュはしにくい作りなのですが、アルファスの方がよりシビアだと感じました。
(ちょっと障害物にルアーがぶつかるとバックラッシュします)

ただし、アルファスの方が伸びが良く上級者の方であれば使いやすいのではないかと思います。

また、SCエアTWは淡水専用に対し、アルファスはソルト対応なので、海でも川でも使えます。
(アルファスを購入した理由もソルト対応というところ)

どちらを最初に選ぶかは、使い手次第だと思いますがよりトラブルレスにしたいならSCエアTWが良いと思います。

ベイトフィネスのスペシャリストが作ったロッドメーカー

ベイトロッド専門メーカーのFishman(フィッシュマン)はベイトフィネスのスペシャリストでもある赤塚ケンイチ氏が代表を務めるメーカーです。

赤塚ケンイチ氏の経歴については公の場ではまとまった情報がありませんが、動画で語られている内容を要約すると、なかなか面白い人物であることがわかります。

◾️フィッシュマン誕生
・2001年:既製品のロッドでは自分の思い描いたキャスティングが出来ず自作でロッドを作成。
・2004年:自作したロッドを使った動画で配信したところ売って欲しいという問い合わせが増加。
・2005年:バックオーダーが100本を超え、自作では間に合わなくなったため工場生産に移行。
・2013年:有限会社から株式会社へ変更しベイトロッド専門メーカーとしてのフィッシュマンが誕生。

上記はフィッシュマン誕生までの略歴ですが、赤塚ケンイチ氏の経歴も面白い。

◾️CGクリエーターを目指す
タイタニックの映像を見てCGクリエーターになろうと決めた赤塚氏は友人の知り合いの社長に相談し、専門学校へ行く費用をお借りしたそうです。
当時はWindowsとMacの違いも知りませんでしたが、専門学校で猛勉強することでCGクリエーターとして企業へ就職。

上記は動画内で語られていたエピソードの一つですが、興味を持ったものに対してとことん突き詰める姿勢やその熱狂度合いが、今のフィッシュマンにつながっていると思います。

渓流初心者が選んだロッド

筆者が初めて購入したロッドはフィッシュマンの「Beams Xpan4.3LTS」です。
なぜこのロッドを選んだのかというといくつか理由があります。

①渓流で扱いやすい長さ
4.3ft(130cm)と短めのロッドになっているため、川幅が狭い源流域での釣行に向いています。
また、初心者は竿を振る時に地面に当たりやすいので、短いロッドを選びました。

②キャストのしやすさ
初心者はキャストの仕組みがわかっていないので、柔らかめのロッドを選んだ方が良いです。
こちらはUL (ウルトラライト)という柔らかさのロッドなので、初心者でもキャストがしやすい。

③準備がめんどくさくない
テレスコピック(振り出し竿)なので、リールをつけたまま持ち運べます。
5ピースのパックロッドも持っていますが、圧倒的にテレスコピックの方が準備が楽です。
(現場に着いたら即準備、帰る時は即撤収)

④壊れにくい(折れにくい)
収納時のトップガイドは根元が根元ガイドのフレーム内に収まるので、トップ折れの事故が少ない。
また、トップ用のカバーが付いているので、ケースに入れなくても安心して持ち運べる。

⑤ルアーの交換が楽
グリップの長さが31.5cmと他のロッドに比べて長くなっています。
グリップが長いとルアーを交換するときに脇に挟みやすいので便利。

ロッドの性能については、フィッシュマンのHPを参照していただくのが良いと思いますが、
とにかく初心者が使いやすいロッド。

ロッドリールの組み合わせ

筆者が選んだのは、フィッシュマンの「Beams Xpan4.3LTS」とシルバークリークエアTWストリームカスタムの組み合わせです。

1シーズンこちらの組み合わせで使って感じたのは、初心者に優しい道具ということ。

本来はもっと苦労をして釣り方を覚えるものなのでしょうが、道具の性能が良いのでほとんど苦労せずに渓流ベイトフィネスを覚える事が出来ました。

また、初めから良いものを選んだので性能を理由に買い換えると言ったこともありませんでした。

ちなみに筆者は別のロッドとリールも購入しましたが、それは違う硬さのロッドを使って見たくなったのとソルト対応のリールが欲しかったからで、買い替えというよりは買い足したという感覚。

フィッシュマンスタッフが推奨している「Beams Xpan4.3LTS」と相性の良い組み合わせは以下

メーカーリール
シマノアルデバランBFS、カルカッタコンクエストBFS、スコーピオンBFS
ダイワシルバークリーク AIR TW ストリームカスタム、スティーズCTSVTW、ミリオネアCTSV、アルファスエア、SSエア
アブガルシアレボALC-BF7、レボALC-IB
五十鈴工業BC421SSS
INX LabelIR CT

参考までに推奨しているリールの一部を載せておきます。

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