ソロキャンプに最適なテントとはどんなものでしょうか?
筆者は現在、4つのテントを所有しており、季節や用途によって使い分けをしています。
今回紹介するテントは、オールシーズン使えるテントで荷物をある程度コンパクトにまとめたい方に向いているテントだと思います。
各社から色々なテントが販売されていますが、筆者が使った中でもトップクラスの完成度を誇るテントだと思います。
軍幕や男前なキャンプ道具が好きな方には特におすすめのテントです。
ソロティピー1TCの良いところ
前置きが長くなりましたが、今回紹介するテントはバンドックから販売されているソロティピー1TCというテントです。
こちらは商品名にも記載がある通り、TC素材(ポリコット)を使ったテントです。
筆者が購入して良いなと思ったポイントを3つにまとめました。
■良いところ①
・TC素材(ポリコット)を使っているため、火に強くテントの近くで焚火ができる。
ポリエステル素材のテントだと、薪が跳ねて火の粉がテントに付いただけでも穴が空いてしまう恐れがあります。
そのため、テントの近くで焚火をするのには向いておらず、自ずとテントと焚火の場所が離れてしまいます。
その点、ポリコット素材は火の粉にも強くさほど気にする必要がないため、テントの近くで焚火を楽しむことができます。
■良いところ②
・テントの入り口を立ち上げることで居住空間を広く使える。
テント自体の高さは150cmほどなのでテントの中で立てるほどの広さはありませんが、
入口部分を立ち上げる(ポールを使って)ことで、大幅に居住空間を広げることができます。
入口の立ち上げ方も2種類(片面、両面)あり、キャンプスタイルに合わせたレイアウトにすることができます。
入口を片面立ち上げたスタイル。
タープ代わりになるので下に椅子などを入れても良いです。
両面立ち上げるとこのような感じ。
お座敷スタイルだと結構高さがありますね!
■良いところ③
・オールシーズン対応
また、夏はスカートを巻き上げて通気を良くすることで、オールシーズン使えるため、コスパの良いテントだと思います。
ソロティピーテントの弱点
ソロキャンプには最適なテントではありますが、ここはちょっとと思う点もあります。
全てが完璧なテントというものは無いので、どこを妥協できるかがテント選びのポイントになると思います。
■もうちょっとのポイント①
・雨の日は大変
TC素材は火に強く遮光性も高いなど優れた点も多いですが、弱点もいくつかあります。
その代表的な物が、雨に弱いというところです。
雨自体が染み込むなどの心配はありませんが、ポリエステル素材との違いはテントの乾きやすさです。
素材にコットンを使っているため、濡れてしまうと乾きにくく翌日晴れていないと、テントを乾かすのが大変です。
濡れたまま放置してしまうとカビの原因になるので、雨の日に使うのはできれば避けたいところです。
■もうちょっとのポイント②
・テントを閉めると意外に狭い
入口を開放しているときはそれほど気にならないのですが、テントを締め切ると意外と狭いです。
特にワンポールテントは、テントの中心にポールがあるため、無駄な空間が生まれてしまうのもテントを狭く感じる要因となっています。
居住空間を広くするアイテム(二股ポール)も販売されていますが、結構品薄なので、見つけたら購入しておくことをおすすめします。(筆者は購入してから到着まで約1ヶ月ほどかかりました)
■もうちょっとのポイント③
・意外と重い
これもTC素材ならではですが、テント自体の重量(4.8kg)が結構あります。
コンプレッションできる大きめの収納袋に入っているので、コンパクトにすることはできますが、
それでもバックパックスタイルのキャンプには向いていないと思います。
車を使ったオートキャンプやバイクのツーリングキャンプであれば、重量を気にすることは無いので、
徒歩以外を前提として購入を検討した方が良いと思います。
レイアウト例(ワンポールを利用)
購入してから何度か使ってみて、ソロティピー1TCのレイアウトを考えてみたので、参考までに写真を載せておきます。
ワンポールで設営し、入口を跳ね上げた状態。
左側にリフレクターを配置。
(正面からの画像)
ワンポールで設営し、入口を跳ね上げた状態。
左側にリフレクターを配置。
(右からの画像)
ワンポールで設営し、入口を跳ね上げた状態。
左側にリフレクターを配置。
(左からの画像)
ワンポールで設営し、入口を跳ね上げた状態。
左側にリフレクターを配置。
(背面からの画像)
レイアウト例(二股ポール使用)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
正面にリフレクターを配置。
(正面からの画像)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
正面にリフレクターを配置。
(右からの画像)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
正面にリフレクターを配置。
(左からの画像)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
正面にリフレクターを配置。
(背面からの画像)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
(テント内の画像①)
二股ポールで設営し、入口を巻き上げた状態。
(テント内の画像②)
正面の入口を跳ね上げるとテントの有効スペースが広くなり、お座敷スタイルであれば十分な広さになります。
また、二股ポールを使うことで、テント内のデットスペースを無くす事ができるので、インナーテントを外して、右側にコットを置くこともできます。
下に敷いているグランドシートはオレゴニアンキャンパーのLサイズのシート。
テントの半分くらいの大きさなので、コットやインナーテントを使う場合は丁度良いサイズ感です。
ソロティピー1TCに合わせて使いたいキャンプ道具
ソロティピー1TCは男前で無骨な雰囲気のあるテントなので、それに合わせて男前なキャンプ道具を使いたいところ。
筆者が使っている道具でおすすめできそうなキャンプ道具をいくつか紹介したいと思います。
■おすすめのキャンプ道具①
まず、1点目は、画像にも写っているリフレクター。
こちらは、UNROOFというメーカーのリフレクタープと言う商品で、ペグ3本と木の枝で簡単に設置できるリフレクターです。
おすすめのポイントは、コンパクトに収納できるサイズ感とこだわりの素材です。
強度と軽量にこだわった高性能Fabricを使用しており、火の粉にも強く濡れても乾きやすいのが特徴です。
商品の購入は直接「UNROOF リフレクタープ」で検索していただくか、「BASE」というアプリを使うと商品ページを表示できます。
大量生産していない商品なので、購入までにはちょっと時間がかかりますが、買って良かったと思える商品だったので紹介しておきます。
■おすすめのキャンプ道具②
こちらも画像とYouTubeの動画内で出てくるキャンプ道具で、ロゴスの「薪ラックテーブル」という商品。
こちらは、テーブルの下に薪を置くことができるので、焚火の近くで使うと非常に便利です。
見た目もかっこ良く、ステンレス素材でできているので丈夫で無骨な雰囲気があるテーブルです。
■おすすめのキャンプ道具③
3つ目はリフレクタープと一緒に使っている焚火用のポールです。
こちらはイギリス人の職人が作っている「ファイヤーアンカーサークル」というアイアンギアで、楽天やAmazonでは販売されていない商品です。
組み立て式のポールなので、持ち運びが便利で、ソロキャンプやブッシュクラフトに向いている商品だと思います。
重さも約400gと軽量なので、バックパックに固定して持ち運ぶこともできます。
なんといっても見た目の無骨さと、職人が作った繊細な作りが特徴で、こちらも購入して良かったと思う商品です。
購入方法に付いては、インターネットで「ファイヤーアンカーサークル」と検索していただくか、「GearsDevices」のHPから直接購入することができます。
こちらのショップは他にも鉄製のギアが多数取り揃えられているので、是非一度覗いてみていただきたいです。
筆者のYouTubeでも紹介しているので、良ければご視聴ください!
他にも筆者が使ってみて良いと思ったキャンプ道具を紹介しているページがあるので下記のリンクから覗いてみてください。
使ってみた感想
実際にソロキャンプで使ってみた感想は、真冬以外の時期には最高のテントだと思います。
TC素材でスカートも付いているので、オールシーズン利用することができますが、テントを締め切った状態の広さがそれほど無いので、暖房器具(石油ストーブ、ガスストーブ、巻きストーブなど)はサイズを考える必要があると感じました。
筆者はサーカスTCも所有しており、サーカスTCを使った冬キャンプの快適さを知ってしまったので、それと比べると冬キャンプではちょっと不便に感じることがあるのでは無いかと思います。
ただし、見た目のかっこ良さとコンパクトさを考えると、ソロティピー1TCも非常に良いテントだと思うので、使い分けができる方にはおすすめできるテントだと思います。
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