渓流釣りで役立つ道具を10点紹介_2024年版_渓流ベイトフィネス

渓流釣りを初めて1シーズン経ったので、今年使って良かった道具をまとめて紹介します。

主にこれから渓流でルアー釣りを始めたいという方向けの記事となりますが、キャンプや登山で使うUL(ウルトラライト)な道具を織り交ぜた装備になるので、渓流釣りの経験者にも参考になる情報はあるかと思います。

筆者の釣りスタイルについて

買って良かった道具の紹介をする前に筆者の釣りスタイルについて簡単にお伝えしておきます。

筆者は渓流ベイトフィネスというルアーを使った釣りのスタイルです。

以前はテンカラ釣りなどもやっていたのですが、どうにも釣果が上がらず2024年から変更しました。

主に行くフィールドとしては、源流域や山岳渓流といった山の中がメインで、本流での釣りはほとんど経験がありません。

そのため、筆者の装備は登山やハイキングなどをされる方に近いかと思います。
(ガチの釣り人装備ではないのであらかじめご了承ください)

2024年買って良かった渓流装備

早速ではありますが、買って良かった装備について紹介したいと思います。
(ただし、アイテム数が多いため、以下のカテゴリに分けて紹介します)

①釣り道具(ロッド、リール、ランディングネット)
②身につけるもの(ウェーダー、靴、帽子、サングラスなど)
③小物(フォーセップ、シャープナー、プライヤーなど)
④緊急用アイテム(ライト、ファーストエイド、ベアスプレーなど)
⑤クッキングアイテム(バーナー、クッカー類、浄水器など)

釣り道具

こちらでは、釣りで使うメインの道具を紹介します。

①Fishman Beams Xpan4.3LTS
ベイトロッドを専門的に取り扱っているフィッシュマンの釣竿です。

特徴はなんといってもテレスコピック(振り出し竿)による仕舞寸法の長さと準備の手軽さです。

いくつかのピースに分かれているロッドと違って、リールを付けっぱなしで持ち運べるので、釣り場に着いたら即準備をする事ができます。

また、テレスコピックで心配される竿先の破損についてもフィッシュマン独自の設計により破損リスクを抑える工夫がされています(持ち運び用の竿先カバーも秀逸)

少し価格は高いですがとにかく扱いが楽なので、初心者にこそおすすめしたいロッドです。

②ダイワ/DAIWAシルバークリーク AIR TW STREAM CUSTOM 8.5R
ダイワの渓流専用に設計されたベイトリールです。

初心者はこれを買っておけば間違いないと言える逸品

その理由はなんといってもトラブルレスなところ。

本機にはストリームトラウトブレーキチューン =(インダクトローター固定式)が搭載されているため、キャストが下手な初心者(筆者のこと)が扱っても滅多にバックラッシュしません。

さらに、バックラッシュしたとしても致命傷になりにくく、釣行を中断される事がないので、初心者でも快適に釣りをする事ができます。

筆者はシルバークリークAIRの基となったアルファスAIRも持っているのですが、使い比べてみるとバックラッシュの頻度は段違いでした(アルファスAIRの半分以下)
※ちなみにアルファスAIRはかなりスペックの良いリールです。

③ランディングネット
元々は安価なランディングネットを使っていたのですが、源流での高巻きや滝登りなどでどうしても邪魔になってしまうため、折りたたみ式のランティングネットを購入しました。

筆者はダイワのワンタッチランディングネットを購入し、山南商店のラバーネットに張り替えを行いました(張り替え方はYouTubeで検索してください)

しかし、2024年の夏以降に山波商店から発売されランディングネットがまさに筆者が欲しいと思っていたものだったので、今から購入するなら山波商店の商品が良いと思います

ちなみに、半自作したランディングネットの価格が約1万円だったので、山南商店オリジナルのものとほとんど変わりません(泣)

身につけるもの

渓流釣りでは身につけるものも意外に重要で、良いものを選べば快適性が変わってきます。

①ウェーダー
筆者が購入したのはリトルプレゼンツの「N3 チェストハイウェーダー」です。

お手頃とまでは言えないのですが、そこそこ安くて品質も良くサイズ展開が多いところが購入の決め手。

特にサイズについては、着丈は同じで足のサイズだけ少し大きいといったプラスサイズの展開があったので、筆者のように身長に対して足が大きい方にはおすすめできそうです。


ちにみに筆者が購入したのは「M+」というサイズ。

1シーズン使って見ての感想としては、防水性のと生地の丈夫さは問題なさそうで、浸透性についてはそこそこ良いかなと感じました(少し蒸れるが不快ではない)

購入前の段階では、ズボンタイプのウェーダーを検討していましたが、実際に使って見ると胸まで水に浸かるシーンも良くあったので、チェストハイにして良かったです。

②帽子
山の天気は変わりやすいもので、さっきまで晴れていたのに急に雨が降るという事は良くあります。
レインジャケットを着れば問題ないのですが、バックパックの底から取り出すのが非常に面倒。

そんな時に見たのが、ハットとレインスカートで簡単な雨を凌げるという動画。

レインスカートのウェスト部分を絞めて頭から被り、ハットと合わせて上半身が濡れるのを防ぐという内容だったので、早速ちょうど良さそうなハットを探して見ました。

候補に上がったのは2。
1つはノースフェイスのGORE-TEX Hat。
もう一つがFoxFireのキャンパーズハット。

どちらもGORE-TEXを使用した防水性の高い帽子でどちらにするのかかなり迷いました。

結局、帽子の大きさ(FoxFireの方が帽子のツバが少し短い)でFoxFireを選んだのですが、雨で濡れないという事を重視するならノースフェイスでも良いと思います。

筆者は汗っかきなので帽子の中は蒸れてしまいましたが、雨が染み込むという事は一切なし。

レインジャケットを着なくても、ある程度雨は凌げたのでこのシステムはなかなか良いと感じました。

ちなみに筆者が使っているレインスカートはZpacksのものです。

③靴
渓流釣りの靴はソールがラバー製とフェルト製で大きく分けて2種類あります。
各メーカーから色々な価格帯の商品が販売されているので、正直どれを買ったら良いか悩みました。

最終的に購入したのが、リトルプレゼンツのライトウェイトWDシューズ。

購入の決め手になったのは価格と靴の軽さ

他のメーカーだと1万5千円〜2万円程度のものが多く、初めて買うには少々ハードルが高かったのですが、リトルプレゼンツの靴は1万円前後と良心的価格(安い時は1万円以下)

実際に使って見た感想としては、履き心地は極上ではありませんが普通に使えるといった感じです。

サイズにもよると思いますが、フィット感はそれほどなく、靴の中で足が少し動く感じがあるので、長時間履いていると疲れます(長時間というのは6時間以上)

耐久性に関しては悪くはない(おそらく2〜3シーズンは履けそう)

渓流釣りの靴は履き潰す前提なので、安いものを買って壊れたら買い替えるのが良いかと思います。

④サングラス
渓流釣りを始めるまでサングラスは偏向ならなんでも良いと思っていましたが、実は他にも重要な要素がいくつかあります。

1つはレンズの色で大きく分けてグレー系とブラウン系の2種類があります。

グレー系は主に海や本流のように太陽が降り注ぐような明るい場所に向いており、源流のような木々が生い茂る暗い場所には向いていません(ブラン系はその逆)

・ブラウン系はシャープかつ立体的に見えるのが特徴(源流域に向いている)
・グレー系は光を平均してカットするので自然に近い状態に見えるのが特徴(本流や海に向いている)

どちらのフィールドで釣りをするかによって選ぶ色が変わってくるので、購入する際の参考にしていただければと思います。

2つ目はレンズの濃さです。

サングラスには可視光線透過率というものがあり、光がレンズを透過する割合を数値化しています。

一般的なサングラスの可視光線透過率は30~60%前後で、釣りの場合は30%程度であれば乱反射を抑えつつ、適度に明るい光を確保できます。

ただ、日差しが強い日や釣りをする場所によっては、目が紫外線から受ける影響を考慮すると可視光線透過率が10~20%のものが向いています。

筆者が購入したのはSOLAIZというメーカーのサングラスです。

SOLAIZは元々医療用のメガネを作っていたメーカーで、フィット感があるのに疲れにくいフレームとアイケアという思想をもとにしたレンズに特徴があります。

実際に渓流で使用した感想としては付けていてストレスがなく、暗い場所での視認性もなかなか良いと感じました(源流域でも日が差し込むような天気に最適)
※詳しくはSOLAIZのHPをご確認ください 

小物類

こちらでは釣りをする際に補助的に使う道具類を紹介します。

①フォーセップ
渓流で釣れる魚は大きくても30cm、平均すると15〜20cmとたいして大きくはないため、海釣りのようなしっかりとしたフォーセップは必要ありません。
逆に携帯性が悪くなってしまうので、小さめのものが良いと思います。

②プライヤー
渓流釣り用のミノーに使うスプリットリングはかなり小さいので、細かい作業ができるプライヤーが良いと思います。また、バネで開閉をするタイプのものだと、スプリットリングを開いているあいだ、指に力を入れておく必要があるので、シンプルなつくりのものが良いと思います。

③フックシャープナー
源流域など水位が浅い場所で釣りをするとフックが石などに擦れて刺さりが悪くなってしまいます。
簡易的ではありますが、フックの鋭さを復活できるので1つ持っていると便利だと思います。

④根掛かりグリッパー
こちらの商品に何度助けられた事かわかりません。
初心者の頃は水深の深い場所で根掛かりしてミノーをロストしてしまうことや、木の枝に引っ掛けて回収するのに時間がかかる事が多々あるので、1つは常備しておくのが良いと思います。
(ミノーを3個回収したら元が取れます)

緊急用アイテム

源流域で釣りをしていると色々とトラブルがつきものです。
身の安全を確保するアイテムは事前に準備しておくことをおすすめします。

①ベアスプレー
昨今、熊の目撃情報が増えてきています。
渓流釣りも例外ではなく熊との遭遇はありえますので、自分の身を守る術として1つは準備しておいた方が良いでしょう。
しかし、ベアスプレーと言っても種類が豊富なので何を選んだら良いのかわからないと思います。
実際に使った経験はないので、正確なところはわからないのですが、ツキノワグマであれば筆者が購入した商品で大丈夫とのことです(ヒグマの場合には強力なスプレーが必要)

ヒグマ用

②ライト
山に囲まれた渓谷は日が落ちるのが非常に早いです(16時くらいには暗くなる)
道路脇などで釣りをするなら問題はありませんが、山奥に入って釣りをするなら非常用にライトは持っておいた方が良いと思います。
筆者が使っているのはオーライトのウォーリアーミニ2とSofirnというメーカーの2種類です。
使い分けとしては、オーライトがメインでSofirnがサブライトです。
どちらか1つを持っていくなら点灯時間が長いオーライトが安心です(500lmで3時間以上点灯が可能)

③ファーストエイドキット
色々ありすぎて紹介しきれないので画像だけ載せておきます。
必須はバンドエイド(手を怪我したり、山ビルに血を吸われたりするので止血用)

調理器具類

山でご飯を食べるくらいなので本格的なクッカーは必要ありませんが、怪我で戻れないなどのトラブルがあった場合に備えて最低限の準備は必要だと思います。

①浄水器
ペットボトルを持って行くので基本的には川の水を飲む事はしませんが、非常時にはそうも言ってられないので準備だけはしています(実際に飲んだ事はありますが美味しくはないです)
筆者が使っている浄水器は2種類あり、1つはソーヤーミニ、もう一つはカタダインのビーフリーです。
頻繁に給水するならビーフリーの方が便利ですが、緊急用と割り切るならソーヤーミニの方がサイズが小さいのでおすすめです。

②クッカー類
渓流釣りをしているとお昼の時間も忘れて釣りをしてしまうので、時間をかけて食事をする事はほとんどないのですが、緊急事態用として簡易的なクッカーは持って行きます(お湯が沸かせればOK
筆者は軽量化のために小さいアルコールストーブを使っているのですが、ECサイトで購入できる商品ではないので、代わりにガスバーナーのリンクを貼っておきます。
カップはチタン製であれば何でも良いのですが、400ml入るタイプが汎用性が高くて便利

③カトラリー
クッカーでお湯を沸かしてラーメンやドライフードを作ってもスプーンや箸がないと食べられないので、携帯できるものを持っていると便利です。
筆者は箸とスプーンだけ持って行ってます。


今回は渓流釣りで使う道具を23点紹介させていただきました。

これから渓流釣りを始めるために必要な道具を中心に選んでみましたので、少しでも道具選びの参考になれば幸いです。

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