【保存版】上級者キャンパーのバックパック装備_ベースウェイト6.5kg(総重量:9.5kg)

筆者はキャンプという趣味を通じて、アウトドアの世界観が広がりました。

そのきっかけになったのはキャンプ道具の軽量化です。

なぜ、キャンプ道具の軽量化がアウトドアの世界を広げるのかというと行動範囲が広がるからです。
例えば、オートキャンプで行ける場所は限られますが、徒歩であれば山や川など車の通れない場所にも行く事が出来ます。
また、新幹線や飛行機を使えば、車では時間がかかる場所にも行く事が可能になります。
なので、そういった場所や時間の制限を取っ払うためにも荷物の軽量化が必要になってきます。

それではどのようなキャンプ道具を揃えれば良いのかと言うとポイントは3つです。

①耐久性が高く軽量な道具(DCF素材、チタン、カーボンなど)
②キャンプで絶対に必要な道具(持って行くものは全て使う)
③1つで2役以上の道具(1つの道具に複数の役割を持たせる)

上記のような考え方で道具を揃えると、おのずと軽量化につながります。
記事の後半では、筆者が実際に登山泊や野営で使っている装備を紹介したいと思います。

■ベースウェイトの考え方:
水、食料、燃料等の消費アイテムを除外したバックパックの総重量
※初心者がまず目標とする重量は「LIGHT WEIGHT」です。

 

・TRADITIONAL 35ポンド以上(17kg~)
・LIGHT WEIGHT 20ポンド以下(8~9kg程度)
・ULTRA LIGHT 10ポンド以下(4~5kg程度)
・SUB-ULTRA LIGHT 5ポンド以下(2~3kg程度)

登山泊をした山

今回登山泊をしたのは、奥秩父にある笠取山です。
笠取山は標高1,953mで山梨の百名山にも選ばれています。

体力レベル:★★☆☆☆
コース距離:約10km(日帰りの場合)

コースタイム:約5時間

筆者は初日にテント泊をして山頂を目指したため、山小屋までの距離は5km弱で所要時間も2時間程度でした。
初めて登山泊をする方でも、距離が短く急な坂も余りない山なので安心して登る事が出来ます。

■見どころ

山小屋までの道のりは緑の苔が美しい渓流沿いの登山道が続き、川のせせらぎを聞きながら爽快な山行を満喫できます。

「分水嶺」は注目してほしいポイント。このピークの東側に降った雨は荒川となり、西側に降った雨は甲府盆地を南下して富士川となります。そして、南側に降った雨が多摩川となるそうです。

笠取山の名物といえば、山頂へと伸びる急坂。その特徴的な登山道から「心臓破りの急坂」と呼ばれています。急坂を登った先には山頂から広がる展望と富士山を見る事が出来ます。

渓流釣りと野営をした場所

詳細な場所はお伝えできませんが、群馬県のどこかにある渓流です。
かなり山奥にある場所なので、熊や猪などの獣に注意が必要ですが大自然を堪能する事ができます。

■渓流釣りの風景と野営地

バックパック装備で渓流釣りをするなら、テンカラ釣りがおすすめです。必要な道具は釣竿と毛鉤とラインだけなので、全ての道具を揃えても150g以下で遊べます。

サイズは小さかったのですが、ヤマメを釣ることが出来ました。キャンプをしながら釣りを楽しめるのは最高ですね!釣った魚をその場で焼いて食べるなんて経験もできるかも知れませんよ!

渓流の近くに良い野営地を見つける事ができました。天候の変化による増水なども考えられるので、安全な場所の確保が重要。流木が近くに無いか確認しておくと良いですね(流木の位置まで増水するため)

上級者キャンパーの定義

今回の記事では、上級者キャンパーの装備を紹介する内容となっていますが、そもそも初心者や中級者との違いって何なんでしょうか?

巷(ちまた)では、「キャンプ歴○年のベテランキャンパー」などと耳にしますが、果たしてキャンプ歴が長ければベテランなのでしょうか?

筆者の答えはNOです。

いくらキャンプ歴が長くても、年に1回キャンプをしている程度なら、10年で10回の計算になります。
また、特定の時期だけキャンプをしていても、季節や天候に対応する知識はつきません。

なので、いくらキャンプ歴が長くても知識や経験が浅ければベテランとは言えません。
では、どう言った知識や経験が必要なのでしょうか?

筆者なりに考えをまとめて見ましたので、参考にして見てください!

初心者キャンパー

■初心者の目安
キャンプ歴:0〜1年程度
キャンプスタイル:オートキャンプ
キャンプ回数:0〜24回
対応シーズン:春〜秋の3シーズン

3シーズンのキャンプが出来るのが初心者キャンパーです。
春から秋のキャンプでは、暖房器具を使わないためどのようなテントを使っても問題ありません。
しかし、冬キャンプでは暖房器具やそれに対応した道具が必要になってきます。
暖房器具の使用には注意が必要なため、正しい知識を持っているかが中級者との違いになります。

中級者キャンパー

■中級者の目安
キャンプ歴:1〜2年程度
キャンプスタイル:オートキャンプ
キャンプ回数:24〜48回
対応シーズン:春〜冬の4シーズン

オールシーズンのキャンプが出来るのが中級者キャンパーです。
冬キャンプの装備と知識はありますが、オートキャンプが主体のため道具の軽量化が出来ていません。
上級者との違いはキャンプ道具の取捨選択による荷物の量です。

上級者キャンパー

■上級者の目安
キャンプ歴:3年以上
キャンプスタイル:オートキャンプ、徒歩キャンプ、野営、登山泊、自転車キャンプなど
キャンプ回数:48回以上
対応シーズン:春〜冬の4シーズン

上級者の条件はバックパック1つでキャンプが出来る事です。
キャンプに必要な道具の知識があり、荷物の軽量化がある程度出来ています。
宿泊期間の長さによっても異なりますが、バックパックの総重量は10kg以下が目安です。

登山泊と野営で使用した道具一覧

今回の登山泊と野営は5、6月に行ったので、最低気温も5度とそれほど厳しい条件ではありませんでしたが、装備としては0度以下でも対応できる内容となっています。

装備内容については、衣・食・住・その他で分けて紹介したいと思います。

<衣>
衣服で重要なのは汗冷えしないレイヤリングです。
天候や気温によって調節出来る組み合わせにすると良いです。

道具メーカー商品名リンク
ダウンモンベルスペリオダウン
レインOMMOMM Halo+ Jacket
レインモンベルレイントレッカー
ウィンドシェルOMMソニックジャケット
Tシャツモンベルジオライン
ジャケットRabアクティブインサレーション
タイツ山と道ライトアルファタイツ
パンツ山と道5ポケットパンツ
VivobarefootマグナフォレストESC
靴下ハイカートラッシュハイク トレック ミッド

 

■レイヤリングの考え方

季節や天候にもよりますが基本は3レイヤーです。
ベースレイヤーで汗を吸い、ミッドレイヤーで排出、アウターレイヤーは防寒の役割。

※左の写真はレインジャケットを防寒着の代わりとして使っています。

種類内容
ベースレイヤー登山などで対応できるインナーを1枚持っておくと便利です。
メリノウールや保温力&速乾性の高い化繊素材のインナーがおすすめ。
ミッドレイヤー保温力の高いものが良いのですが、動いたときに熱がこもると汗冷えにも繋がりますので、衣類内を快適に保てるアクティブインサレーションを持っていると便利です。
アウターレイヤー厚手のダウンを1枚でも良いですが、おすすめは薄手のダウンとレインウェアの組み合わせです。
気温や天候によって衣服を足したり引いたり出来るので、色々な状況に対応できます。
その他下半身の寒さ対策としてダウンパンツやタイツなどがあると便利です。

<食>
アルファ化米などお湯で戻せる食料であれば、クッカー類をかなり軽量化できます。
また、アルコールストーブは燃料となるアルコールを移動先でも手に入れやすいため、長距離の移動を伴うキャンプで使うには便利です。

道具メーカー商品名リンク
クッカーエバニュー400FDhttps://amzn.to/3VBzyON
アルストBatchstovezGram Weenie Pro
風防TOAKSチタニウム ウインドスクリーンhttps://amzn.to/3VJ3BE3
シートNewwestカーボンフェルトhttps://amzn.to/41dD7M0
カップWildoフォールダーカップhttps://amzn.to/42bfCVr
スプーンTORKSチタニウムフォールディングスプーンhttps://a.r10.to/hUWfyW
お箸VARGOチタニウムチョップスティックhttps://amzn.to/3pkbSC9
ボトルライフウォーター700mlボトル
ボトルタイガーステンレスボトル500mlhttps://amzn.to/3LHvwj3
ボトルエバニューウォーターキャリー900mlhttps://amzn.to/42ARwmR
スキットルSoloHike丸型ヒップフラスコ https://amzn.to/3nCRo7j
ナイフRenegade OutdoorUltraFire Knife
トライポットBatch StovezFire Tripod Stand
フードコジーhyperlite mountain gearリパック
保冷袋BIGSKY保冷バックhttps://amzn.to/3HI4FSL

 

<住>
最も軽量化に影響するのがテントや寝袋、マットといった住環境です。
軽さも重要ですが耐久性も必要なので高品質なものを選びましょう。

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テントSix Moon DesignsLunar Solohttps://amzn.to/3VUBXEt
ポールモンベルカーボントレッキングポール
ペグTITAN MANIAVペグhttps://amzn.to/42cjS70
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ペグTITAN MANIAチタンペグhttps://amzn.to/3HMGQJw
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寝袋ENLIGHTENED EQUIPMENTRevelation 850 20°F Down Ver
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<その他>

キャンプと直接関係はありませんが、あると便利なアイテムです。
こちらも出来る限り軽量なものを揃えると良いでしょう。

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簡易トイレモンベル簡易トイレキット
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カメラDJIDJI Action 2https://amzn.to/3NN8Pga
ファーストエイド

■YouTubeの動画でも紹介しているので、参考にして見てください。

【キャンプ道具】徒歩キャンプや登山泊で使えるバックパック装備を紹介_PA'LANTE v2

最後に

今回は上級者キャンパーの装備紹介という事で記事を書きましたが、アウトドアというカテゴリの中では筆者もまだまだ初心者です。

大自然の中で季節を問わず1泊2日以上のキャンプができると言うのは、初心者から見れば凄いことのように思えますが、アウトドアの一部分でしかありません。

登山を例に挙げると、メインは山を登る事でキャンプは宿泊手段です。

渓流釣りでの野営や、自転車キャンプなども同じで、メインはその他のアクティビティであり、キャンプは1泊するための手段でしかありません。

しかし、どんな季節でもキャンプができるスキルは、その他のアクティビティをする上で大きなアドバンテージになります。

登山や釣り、自転車が趣味という方はたくさんいると思いますが、キャンプのスキルがない場合、日帰りで出来る範囲に制限されます。

日帰りに制限されると登れる山の高さや、渓流釣りで行けるポイントに限界がありますが、その限界を突破するのがキャンプスキルです。

バックパック1つで旅が出来れば遊びの幅も広がるので、今回紹介した装備が参考になれば幸いです。

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