「もっと気軽にキャンプに行きたい」そう思ったのはソロキャンプを初めて2年が経った頃でした。
もちろんオートキャンプで沢山のキャンプギアに囲まれてするソロキャンプも好きなのですが、どうしても「車で行ける場所」限定になってしまい、行動範囲や選択肢が絞られていました。
「キャンプってもっと自由であるべき」と考え出したのは、ULキャンパーさんの動画を見てからです。
その動画では、バックパック1つを持って色々なキャンプ場や、登山に挑んでおり、「自分もこんなキャンプがしてみたい」という気持ちが強くなった事を覚えています。
とは言え自分が持っているキャンプ道具と言えば、大型のテントやタープ、椅子やテーブル類などで到底バックパックでバックパックで持ち運べる重量や大きさではありません。
試しに必要そうなキャンプ道具をバックパックに詰めて見ましたが、重すぎて登山はおろかキャンプにも行くのは難しいと半分諦めかけていました。
ただ、やっぱりバックパックだけでキャンプに行きたいという気持ちは抑えられず、約半年をかけて色々なキャンプ道具を購入していきました。
今回は、そんな筆者が初めて挑んだバックパックキャンプのお話です。
半年かけて厳選したバックパック装備も紹介しますので、これからバックパックキャンプを始めたい方は参考にしていただければと思います。
玄人好みのキャンプ場
丁度キャンセルが出たからダムの上サイトなら空いてますよ
ダムの上?
まぁ空いているならいっか。
「じゃあそこでお願いします」
こんなやり取りをしてキャンプ場を予約しました。
キャンプ場に着いて初めに思ったのは「寒っぶ」でした。
天気予報は最低気温が1℃だったのである程度の寒さは覚悟してきましたが、昼間の時点で既に5℃と予想を上回る寒さ。
受付の女性に「マイナスまで下がりますかね〜」と思わず訪ねてしまいました。
答えは「最近は霜が降りてたね。心配なら毛布もありますよ」とのこと。
「やばい。暖房器具は持ってきてないし、ダウンパンツも買いそびれた」
今までも−6℃の場所でソロキャンプをした経験はありますが、あくまで暖房器具ありの状況。
暖房器具なしで長時間外にいた経験はないため正直ビビっていました。
ダムの上サイト。
既にキャンパーさんがいらっしゃるようですね。
「あ、本当にダムの上なんだ」と思いました。
他にもいくつかキャンプサイトがあり、荷物を軽量化した玄人のキャンパーさんがちらほら。
ちなみに訪れたキャンプ場は、埼玉県飯能市にある白岩渓流園キャンプ場。
オートサイトは一切ないため、駐車場に車を停めてキャンプサイトへは荷物を運ぶ必要があります。
まさに玄人好みのキャンプ場で、ほとんどの方がソロかデュオキャンプの経験豊富そうなキャンパーさんばかりでした。
徒歩でキャンプサイトへ
オーナーさんのご好意で、キャンプサイトに一番近い場所に車を停めさせていただきました。
ちなみにオーナーさんが優しい方で、キャンプ道具を運ぶのを手伝ってくれるとのこと。
ご好意に甘え薪の束を運んでいただきました(オーナーさんありがとうございます)
バックパックを車から降ろし、キャンプサイトへ向かいます。ちなみに使っているバックパックはカリマーのリッジ40という40Lのバックパック。
キャンプサイトまでの道のりは2分程度の距離で大した事はありませんでしたが、細い山道なので台車などは使えません。
結構アップダウンの激しい道のりなので、慣れていない方は慎重に歩いた方が良いですね。
ダムの上サイトへ到着
撮影のため3往復くらいしましたが、距離が短いのとバックパックが優秀だったのでそれほど疲れる事はありませんでした。
ダムの上は整備された開けた場所になっており、キャンプサイトの横には渓流が流れるきれいな場所。
筆者の他に既に2名のソロキャンパーさんがテントを立ててキャンプをしていました。
お二人ともパップテントに厳選したキャンプ道具を配置したカッコ良いキャンプスタイルでしたね。
テント設営
筆者がこの日のために購入したテントは、パーゴワークスのニンジャテント。
重量が約1.6kgと軽量で、何よりコンパクトになるためバックパックに外付けする事ができます。
抽選でしか販売されていませんが、たまたま当選したのでちょっと高かったのですが思い切って購入することにしました。
高いだけあり、ポールは韓国のDAC社製(ヘリノックスにも使われている品質の高いポールですね!)
フレームは魚座型と言われるちょっと変わった組み立て方で、風に強く室内を広くしてくれる形のようです。
シルナイロンという軽量な素材を使ったテントです。ナイロンが薄いが故の欠点は砂がついて落ちないこと。
レイアウトとギア紹介
テントも立て終わったのでキャンプ道具を設置してレイアウトをしていきます。
40Lのバックパックに全てのキャンプ道具を詰めるということもあって、軽量でコンパクトなキャンプ道具を選びました。
椅子は使わずにエバニューのFPマット100を座布団がわりにして地べたスタイルにします。
レザーの切れ端は道具を置くシートとして使います。自然に馴染んで良い感じ。
ミニマルワークスのインディアンハンガーSサイズ。地べたスタイルにはジャストなサイズで良い感じ!この大きさのハンガーって他にはないんですよね。
ベルンのトレッキングパット。軽くてコンパクトに折り畳めて耐熱なので、バックパックキャンプのテーブルにはうってつけ。
シナノワークスの焚火シートとベルモントのUL火ばさみ、焚火台はブッシュボックスチタンXLサイズ。コンパクトにまとまる焚火グッツ。
コーヒーを飲むならこれ!
トランギアの0.6Lのケトル。
左は結構レアなアイテム。moonlightgearで購入したタビ鉄という鉄鍋(145g)
右も入手困難なアイテムでミニトランギアというアルミ製のクッカー。
テント内に敷いているマットは、シートゥーサミットのキャンププラスS.Iマット。厚みが7.5cmでR値が4.3あるので、冬キャンプでも使えるスペック。
水道から出る水が湧水!
水を汲みに行ってびっくり!
こちらのキャンプ場は湧水が水道から出ます(飲み放題)
キャンプ歴3年なので結構色々なキャンプ場に行きましたが、湧水が出るキャンプ場は初めてですね。
コーヒーを淹れるのと料理、あとは普通に飲料水としても使いましたが美味しい水でしたね。
水圧はちょっと弱めでお水は冷たかったです。湧水だから夏になっても冷たいのではないかと思います。
お水を入れるのに使っているのはエバニューのウォーターキャリー。1.5Lで丁度良かったです。
ワイルドなコーヒーを淹れてみる
キャンプに来るとやりたくなるコーヒーの飲み方。
コーヒー豆をヤカンで直接煮出す、フィールドコーヒーというもの。
コツは豆を荒く削って煮出す(細かいと苦くなる)
味わいは苦味が少なくコーヒーの良い香りが鼻を抜けるような感じですね!
北欧のフィンランドなどで昔からある飲み方のようで、本場では少量の塩を入れたり、ウィスキーを少し入れて飲んだりするようです。
美味しのでお試しを!
淹れ方は人それぞれで、コーヒー豆を入れてから沸騰させるやり方と、沸騰したお湯にコーヒー豆を入れるやり方があるそうです(筆者は後者)
ククサで飲むと雰囲気が出て良いですよ!ちなみにククサはコーヒー専用の器だそうです(筆者は紅茶も入れますが)
飯を作る
今晩のご飯はグリーンカレー!
食材を切って、炒めて、煮込んだら出来上がり!
煮込む時間も普通のカレーに比べて短時間なのでキャンプで作るのには向いている料理だと思います。
今回使ったのはユウキ食品のグリーンカレーペースト(チューブ)です。
チューブからペーストを適当に出して味付けするだけなのでめちゃくちゃ簡単。
あまり辛くないので、辛いのが苦手な方でも食べられます。
まな板代わりに使っているのは、フォッジルズのプラスチック容器。軽くて食器にもなるので1台2役で便利ですね。
タビ鉄だと1人前が丁度良いサイズ。熱伝導率がかなり高いので弱火で調理するくらいが良いかも。
ミニトランギアの良いところは、蓋がカチッと閉まるので、上に重りを乗せなくてもそのままご飯が炊けるところ。ご飯が上手く炊ける気がします。
チルタイム
食事の後はお酒を飲んで、焚火をいじってチルタイム。
結論、初めてバックパックでキャンプしたら、、、
最高に自由で楽しかったです!
これはハマりますね。
だって、バックパックだけでキャンプができるから何処へでも行けるし、なんなら飛行機に乗って全国のキャンプ場だって行けちゃいますしね(沖縄行ってみたい)
今回の経験で色々な可能性を見出す事ができ、より一層キャンプが好きになりました。
まだ、バックパックのキャンプに踏み出せていないあなた!
装備を揃えて挑戦してみてはいかがでしょうか。
きっと新しい世界が待ってますよ!
紹介しているキャンプ道具
Mサイズは身長170cmくらいまでの男性用
Lサイズは170cm以上の男性用
※適正価格は2,500円くらい
とにかく軽くて丈夫なコンパクトテーブル
筆者が使っているのはワイドじゃないやつ(売り切れだったので近いものを記載)
薄くて軽い焚火シート
ブッシュクラフトでも使われている最強の焚火台
バックパックで持ち運ぶのに便利!
超軽量な火ばさみ
お皿やカップとして使えまな板の代わりにもなる!
ソロキャンプなら1.5Lがおすすめ!
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