モーラナイフ最強のガーバーグは果たして良いナイフなのか?他のナイフと比較検証

今回紹介するのは、モーラナイフで唯一のフルタング(ブレードがハンドルの後ろまで貫通している構造)ガーバーグです。
キャンプやアウトドアをされている方であれば、1度は耳にしたことがあるナイフではないでしょうか。

筆者も以前から非常に気になっており、とうとう購入しましたので実際ガーバーグってどうなの?
ってところをレビューして行きたいと思います。

ガーバーグの印象

ガーバーグの紹介動画やレビュー記事などを見ていると、とても良いナイフだということが書かれており、
筆者もその印象と期待値が非常に高かったのを覚えています。

モーラナイフと言えばコスパの良いことで有名ですが、そんなコスパの良いナイフで1万円以上するってことは、
そりゃ〜期待値も高くなりますよね!

さらに筆者が購入を検討していたのは、ステンレス製ではなくカーボン製のガーバーグであったため、
切れ味も相当凄いと勝手に思っていました。(一般的にステンレスよりカーボンの方が切れ味が良いと言われています)

ガーバーグを購入してみて思ったこと

期待に胸を膨らませガーバーグを購入してみたファーストインプレッションは、「あれ?切れない?」です。

購入してすぐにペーパーテスト(紙を切るテスト)をやって見たのですが、
期待とは裏腹に全く切れませんでした!


「あれ?おっかしいな〜」と思い何度も紙を切って見ましたが、結果は変わらず、他のナイフに比べて全然切れ味が良くない。


何度か試してみて、ナイフの特徴がわかり納得したのですが、まずは、刃の形状が鈍角で何かを鋭利に切る作りではない事と、

黒サビ加工がされているので、ナイフの表面が滑らないためだとわかりました。


そうです!ガーバーグは紙を切るためのナイフではないのです!

アウトドアで使ってこそ真価をはっきするナイフなのです!

モーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Multi-Mount

ガーバーグをキャンプで使ってみる

このモヤモヤ感を解消するため、早速翌週キャンプに行って来ました。

まず初めにフルタングの特徴を生かしてバトニング(ナイフで薪を割る)をやって見ました。


結論から言うと他のフルタングのナイフに引けを取らず、硬い広葉樹の薪も難なく割ることができました。

(なかなか良いですね!)


次に問題のフェザースティック(薪を鳥の羽のように薄く削る)をやって見たところ、

ここで初めてガーバーグの良さを感じることが出来ました。


他の切れ味が良いナイフ2点(Joker、Helleナイフ)と比較をして見ましたが、フェザースティックの作りやすさは、

ガーバーグに軍配が上がりました。


恐らく刃の形状が鈍角(マイクロベベル)に作られているので、薪を削る際にナイフの操作がしやすいのではないかと感じました。

(安定した角度で薪を削れる)


他の2つに比べて薪を長く削れるというか、途中でプツッと切れてしまうことがないんですよね!


非常に美しいフェザースティックを作ることができ、切れ味も申し分ありませんでした。

(最初疑ってすみませんでした!)

モーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Multi-Mount

バトニング(薪割り)をして見ましたが、ある程度の薪であれば問題なく割ることができます。ただし、刃の形状が鈍角なので、薪への食い込みはちょっと甘いです。

フェザースティックを作って見ましたが、安定した長さのフェザーを作ることができました。鈍角だからか、薪へ食い込んでからのナイフのコントロールが容易で、簡単にフェザースティックを作ることができました。

ガーバーグで作成したフェザースティック。
なかなかしっかりしたフェザーを作ることができました。

モーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Multi-Mount

どんな方に向いているナイフなのか?

1本1万円以上もする高価なナイフですが、初心者にこそ優しいナイフではないかと思います。

ガーバーグジャパン公認インストラクターの越山先生も言っていましたが、
初心者だから安いナイフではなく、自分に合った(感性に響く)ナイフを選ぶべきとのことです。


ガーバーグはフルタングの堅牢な作りで、ちょっとやそっとでは壊れないナイフなので、

アウトドアでガンガン使っても大丈夫です。


また、切れ味重視ではなく、刃持ちの良い形状(マイクロベベル)になっているので、

激しく使ったとしても刃がチップ(欠ける)心配も少ないと思います。


カーボンは錆びやすいと一般的に言われており、メンテナンスが面倒である印象が強いのですが、

リップクリームやオリーブオイルなどを塗ることでサビを軽減することが出来ます。


また、カーボンはステンレスより粘りがある鋼材で、研ぎやすいため切れ味が落ちてしまっても簡単に研ぎ直すことができます。


ガーバーグのステンレス製のナイフもスペインで有名な鋼材のメーカー(サンドヴィック社)の14C 28Nという素材を使っており、

刃持ちの良さと切れ味が良いナイフですが、カーボン製のナイフもメリットは沢山あるのでどちらを選んでも良いかと思います。

結論

Robin HigginsによるPixabayからの画像

筆者の結論としては、ガーバーグは良いナイフだけど、価格で迷われている方はまずはモーラナイフの素晴らしさを
感じてみるのも良いかと思います。

筆者も初めて買ったナイフは、モーラナイフのコンパニオンでしたし、結構長い間おせわになりました。


本当はバトニングをするのであれば、フルタングの丈夫なナイフが良いと思いますが、
コンパニオンでバトニングしても壊れることはありませんでしたし、練習用としても非常に優秀なナイフだと思います。


最近はナイフ沼にハマり、色々な鋼材のナイフを試していますが、鋼材による切れ味の違いやナイフごとの特徴など、
奥の深い世界だと感じています。


ちなみに筆者はマルチマウントのガーバーグを購入しましたが、低価格に抑えるのであればシースは一番安いタイプのものでも良いと思います。マルチマウントはかっこ良いのですが、普段使いではあまり利用するシーンがありません(厨二病ですね)

とは言え、キャンプ道具は使っていてワクワクするのも楽しみの一つなので、好きなものを選ぶと良いと思います。

モーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Multi-Mountモーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Leather sheathモーラナイフ Morakniv Garberg Standardモーラナイフ Morakniv Garberg Black Carbon Standardモーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)

YouTube動画

■ソロキャンプでガーバーグを使って見た!

コメント