
突然ですが、ステンレスボトル選びに迷っていませんか?
各社メーカーから色々なボトルが出ていますが、果たしてどれを買って良いのか迷ってしまいますよね。
筆者はキャンプ用として色々探して見たのですがなかなか好みに合ったボトルが見つからず、最終的にこの2つのボトルの購入に至りました。
今回は、タイガーの高コスパボトルとサーモスのハイスペックボトルの機能面について比較をして見たので、自分に合ったステンレスボトルの参考にしていただければと思います。
サーモスの山専用ボトル

こちらのサーモスのステンレスボトルはアウトドアをやっている方には結構有名なボトルで、山専用ボトルという商品です。
何が山専用なのかというと登山で使いやすい機能やスペックが備わっており、山で使うのに適したボトルのため山専ボトルなど言われています。
ちなみにお湯を入れて6時間後にカップラーメンが食べられるというほどの保温性能があり、冬山登山などでも活躍してくれるボトルになります。

キャップの近くにシリコンのグリップがついており、握った時に滑り落ちるのを防いでくれます。

飲み口は2重のスクリュウ方式になっており、密閉性が高いため中に入れた飲み物の温度変化が少ない仕様になっています。

ボトルの底についているシリコンカバーと、飲み口の近くについているシリコンバンドは外す事ができ、最大で20gの軽量化可能です(280g→260g)
タイガーステンレスボトル MMZ-K050XM

こちらは量販店で良く見かけるタイガーのステンレスボトル。
Amazonでの販売価格は2,000〜2,500円と購入しやすい価格帯で非常にコスパの良いボトルです。
筆者はキャンプ用のステンレスボトルを探すまではこの商品の存在を知りませんでしたが、Amazonの評価では9,000以上のレビュー(2022.04時点)があり星4.5と非常に高い評価を叩き出しているボトルです。
見た目もシンプルで余計な装飾がなく、老若男女を問わず使っていただけるデザインになっています。
また、重量が190gとめちゃくちゃ軽く保温保冷の性能もそこその良いので、全体的にバランスの取れたボトルだと思います。

サーモスの山専ボトルも280gとかなり軽量な部類に入りますが、タイガーのボトルと比べると少し重たく感じるほどです。

飲み口が広く作られているので、氷が入れやすく使い終わった後に洗うのも簡単です。
スペックの比較

メーカーサイトに記載されている各商品のスペックを比較していきます。
商品名 | タイガーMMZ-K050XM | サーモス山専用ボトル |
保温機能 | 74度以上(6時間) | 77度以上(6時間) |
保冷機能 | 7度以下(6時間) | 10度以下(6時間) |
サイズ | 幅:6.6cm、高さ:21.6cm | 幅:7.0cm、高さ:23.5cm |
容量 | 500ml | 500ml |
重量 | 190g | 280ml(シリコン素材を外すと260g) |
素材 | ステンレス | ステンレス |
価格 | 2,000〜2,500円 | 4,800〜6,050円 |
特徴 | SIAA(抗菌製品技術協議会)が定める「抗菌性」 「安全性」「適切な表示」の基準を満たした 抗菌加工せんを採用重さわずか約190g。 魔法をかけたような軽さの「夢重力ボトル」 | ・高い保温力 ・ノンスリップコップ ・ダルスクリューせん ・ボディリング ・軽量設計 ・底カバー |
保温力テスト

それでは、保温性能を比較した結果と、各ボトルの特徴について記載します。
■保温力テスト
タイガー | サーモス | 差 | コメント | |
開始時点 | 97.0度 | 97.0度 | − | 開始時点は同じ温度 |
1時間後 | 96.0度 | 93.2度 | +1.6 | 1度以上差が出た |
2時間後 | 88.2度 | 90.9度 | +2.7 | 約3度の差 |
3時間後 | 85.0度 | 88.5度 | +3.5 | 温度差の幅が大きく |
4時間後 | 82.1度 | 86.2度 | +4.1 | どちらも優秀な結果 |
5時間後 | 79.3度 | 84.1度 | +4.8 | タイガーが80度を下回る |
6時間後 | 76.3度 | 82.1度 | +5.9 | どちらの商品スペック以上の結果 |
8時間後(延長) | 71.8度 | 78.3度 | +7.5 | サーモスの保温力は優秀 |
結論:サーモスの山専用ボトルが圧勝。
1時間あたりの温度低下について各ボトルで違いがありました。
サーモスは1時間に2度ほど温度が低下しているのに対し、タイガーは約3度ずつ低下しているため、時間が経つにつれてサーモスとの温度差が広がる結果になりました。
8時間後にはサーモスとタイガーのボトルでは約8度の差が・・・
温度を計測している時から感じていましたが、タイガーのボトルは蓋の上がほんのり温かく、熱が逃げているのが分かりました。
蓋の形状がシングル構造なので、熱が逃げやすいのでしょうね!
構造上の違いなので、ボトル本体の性能というよりはボトルの形状の違いが大きいと感じました。
保冷力テスト

続いては保冷力の比較テスト結果と各ボトルの特徴について解説します。
■保冷力テスト結果
タイガー | サーモス | 差 | コメント | |
開始時点 | 2.6度 | 2.8度 | − | スタート時点ではサーモスが0.2度高い |
1時間後 | 3.5度 | 3.3度 | -0.2 | 1時間後にサーモスのボトルが逆転 |
2時間後 | 4.0度 | 3.6度 | -0.4 | ほとんど変わらない |
3時間後 | 4.7度 | 4.0度 | -0.7 | 少し差が出たような |
4時間後 | 4.6度 | 4.3度 | -0.3 | タイガーの温度が下がった? |
5時間後 | 5.0度 | 4.5度 | -0.5 | ほとんど変わらない |
6時間後 | 5.3度 | 4.8度 | -0.5 | 0.5度の差からほぼ変わらない |
保冷力テストの結果はほぼ変わりませんでした!
恐らく0.5度の差がわかる方はいないと思うので、どちらのボトルを使っても冷たいお水と感じるはず。
保温力テストでは、ボトルの蓋の形状によって大きく温度に差が出ていましたが、保冷力テストではあまり影響を受けていない様子。
恐らく熱気は空気の膨張から上に逃げて、冷気は下に行くため、保冷力テストでは大きな差がつかなかったと考えられます。
ただし、比較をしたのは室内(室温:25度)の環境なので、真夏の暑い時期に外で比較をしたら温度に差が出てしまうかも知れませんね。
比較した結果

比較した結果は意外に面白いデータになりましたね!
筆者は初め、保温、保冷共にサーモスのボトルが圧勝すると想定していました。
また、タイガーのボトルは価格が安いためもっと酷い結果になると思っていましたが、かなり健闘してくれたのではないでしょうか。
タイガーのボトルは蓋を外せば直接飲めるので、会社や学校などで使うにはこちらの方が使いやすいと思います。
また、サーモスのボトルはそのスペックの高さからよりハードな環境(キャンプや登山など)で使用するのに向いているため、アウトドアで使いたい方には良いと思います。
見た目の好みや価格によっても選ぶ基準は変わってくると思うので、どちらを選んでも損はないステンレスボトルだと思います。
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